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サッカーのグッズ販売(マーチャンダイジング?)について(2)

サッカー・クラブにおいてもマーチャンダイジングとして、様々な取り組みが行なわれています。各クラブで戦略的な取り組みが行なわれています。
 
コロナ禍以降、スタジアムなどで販売していたグッズをネット上で販売する手法などに注目が集まり、オンラインでのビジネスの比率が上がる傾向があります。
ファンが欲しいと思う商品は、老若男女によって需要が異なっています。そのためマーチャンダイジングによる調整が重要になってきています。 マーチャンダイジングについては、他の流通業などでも取り組みが進んでおり、古くからの蓄積があります。また新たな取り組みも研究されています。それらにはサッカー・クラブへの応用の可能性が考えられます。
 
例えば小売業界ではリピーターを獲得するための戦略や、獲得したリピーターを囲い込むための戦略が行われています。
リピーターを増やすためには、まず良質な実体験・経験を味わってもらうことが重要だといわれます。実店舗で良質な商品と認めたり、良さを体験してくれた顧客が、再来店してくれたり、ウェブ上の店舗でネットショッピングをしてくれるというサイクルを作る戦略があります。
 
リピーターは新規客と比較して約5分の1の広告費用で来客してくれることがマーケティングの経験則としていわれます。逆に言えば、新規客に来店してもらうのにはリピーター・固定客の5倍の広告費用や販促費がかかるということになります。リピーターを増やしていくことで少しの費用で顧客が集まるようになり、顧客を呼ぶための費用を有効活用できるようになります。余った予算が新規顧客を増やすのに使われ、いいサイクルを作ることができます。
このように、リピーターというLTV(Life Time Value/顧客生涯価値)、つまり一時的な、一回だけの売上ではなく、その顧客が継続してどれだけの売り上げをもたらしてくれるか、総売上げから考える戦略が現れてきています。
 
そのためリピーターの囲い込み戦略として、DMや、メーリングリストなどで顧客に特別な情報を提供したり、クーポンやポイントなどで特典をつくり、継続して来客してもらえるような仕組みづくりが考えられています。
 
また様々な業種でオンラインショップにアカウントを登録してもらい、多様な層にそれぞれどのようなものが売れるか、サンプル・データを分析することなども活発になっています。ウェブでの動線の形成や、リアル店舗でのPOSデータの活用などの事例がでてきています。
どのような動線(どのページ)を使って顧客がサイトへ来客しているのかを調べたりする、逆にたどり着いて欲しいページへ誘導するようなサイトづくりを目指すマーチャンダイジング(ビジュアルマーチャンダイジング)がサイトの構成では行われています。
 
また商品の分析においては、商品の優先順位や人気によって展示やサイトの表示を変えたり、どの店で売れているのか、どの時期に売れているのか、どの人に売れているかなどの分析が行われています。
 
SNSの活用も行われ、ブログであったり、FacebookTwitterinstagramなどで有名人に取り上げてもらう、インフルエンサーに働きかけることも重要視されています。グッズの利便性、ファッション性などの製品・商品の良さがインフルエンサーに評価されて、売り上げが急激に伸びることもあるとのことです。 社内インフルエンサーの活用なども盛んになってきています。