最近、プロ野球の事情を調べているのですが、少子化のこと、社会のこと、そして、サッカーのことなども見えて興味深いです。競技人口がいずれのスポーツでも減少し始めていることやダブルスポーツのことはすでに知っていたのですが、興味深い話をよく聞きます。
社会人チームのことをはじめに書きます。
社会人のクラブ・チームがヴェルディにはいくつかあり、野球チームとしては東京ヴェルディ・バンバータがあり、その熱心な活動には頭が下がります。
ただここでいう社会人チームとは企業が主体となって運営しているチームで、プロ野球に選手を提供する育成の場でもあったクラブのことです。
バブルが弾ける前は、企業の野球も盛り上がりを見せ、ものすごい給料が選手に払われていた時代もあったと調べた限りでは書いてありました。しかしその社会人野球も廃部が相次ぎ、クラブ数が減少していると聞いています。
がんばっている社会人野球チームもあるのですが、企業の経営のコストカットにあって、廃部を余儀なくされたチームもあるようです。
このような社会人チームの減少は野球だけではなく、ラグビー、バスケット、バレー、そして、サッカーでも起こっていることです。Jリーグが盛んになったために気が付かれていませんが、サッカーでも社会人チームからクラブチームへの転換があった時代もありました。
そこで問いたいのは、「Jリーグって、育成はうまくいっているの?」ということです。
野球において社会人野球のチームが減少したことは前述しましたが、それに伴って、四国アイランドリーグ、BCリーグという独立リーグが国内に作られ、セミプロの育成を維持する試みが行われています。
また育成ドラフト、育成選手などの保有が行われるようになりました。プロ野球では、現在三軍を保有し、独立リーグと交流戦をしているチームもあるようです。
Jリーグでもサテライト・リーグが以前はあり、それがなくなってからはJ3にチームを派遣するチームも出てきました。しかしコロナ禍を経て、その育成の流れは下火になっています。
プロは、プロを育成してくれる層があってのプロリーグです。プロ野球も、少年野球、中学野球、高校野球、社会人野球というアマチュア野球の育成と、独立リーグの存在があって初めて成り立っている部分があります。
そこで思うのです、Jリーグのプロ育成は今、健全なのか?、と。ここでリーグの拡大をやめていいのか?、と。
Jリーグにはクラブ・チームというシステムがあり、ジュニア、ジュニア・ユース、ユースというルートが、「部活」以外に存在しています。そして大学という育成の場もある。
だけど、日本のプロの育成は本当に機能しているのか?プレーできていない選手を産んでいないのか?、リーグ構成はこれでいいのでしょうか?
一つの提案として、野球のBCリーグ、四国アイランドリーグのようなリーグを、Jリーグが作ってはどうかというのはどうでしょう?
現在、明治安田生命Jリーグ、ルヴァン・カップ、天皇杯の3つが国内タイトルになります。海外のACLとは連動させずに、各チームのU-23の選手とユースの選手、それに練習生で編成したチームでタイトル名を冠して資金を募り、小さなスタジアムでいいので、U-23のリーグを作ってはどうでしょうか?
U-23の育成は課題とよく言われますが、その年代にフォーカスするとともに、練習生も加わったチームでリーグ戦を戦い、ドラマをもう一つ作る。トライアウト的に、オーバーエージの練習生が入れるような仕組みを作り、短期決戦で冬にやるのもよし、サテライト・リーグ的に長期のリーグ戦にしてもいい。
移動費がかかるようであれば、近くのチーム同士で予選をしてから本戦をする、その際には賞金も発生している。場合によってはJ−22選抜のような連合チームで参加するのも許可する。
そしてこれはおそらくDAZNが関与しない大会になるはずですし、新しい放映権も発生します。
こうして裾野を広げたり、育成を強化したり、Jリーグへの関心を呼び覚ましてはどうでしょう?
あくまでも参考ですが、競技の幅を広げるため、リーグの拡大のために、参考案として記しておきます。無理かな?無理ならごめんなさい。
日本の育成がいい方向に向かいますように。