「今年、昇格できなければチャンスはもうない」
こういう声を、東京Vに関しては最近よく聞きます。
「今年は最大のチャンスだ」
これもよく聞きます。
確かにそうだとは思いますが、過度に選手にプレッシャーをかけていませんか?背水の陣を敷くことは短期戦においては有効ですけれども、張り詰めた糸は切れやすい、選手をリラックスした、いわゆる「ゾーン」(安定した精神状態のこと)に入れてやることが大事なのではないでしょうか。
「今年、昇格できなければもうチャンスはない」
気持ちはわかります。ただこのセリフは、自分が応援というか、関わる前のことですが、2017年も、2018年のロティーナ監督時代にも語られた言葉だったのではないでしょうか?
大切なのは「次のチャンスはない」というセリフをあまり使わないことではないでしょうか?、選手を追い詰めてしまうから。「何度でも挑戦する」「あきらめない」「チャレンジする」…。一回で諦めないこと、チームを信じること、自分たちの恵まれていることを感謝すること。
「信じているから思いっきりやってこい、やれるだけやったらいい、応援する、それでいいんだ」
そうチームを送り出す方が、のびのびとチームが動いて、かえっていい成績が出るのではないでしょうか?
個人的な印象ですが、「これを逃せば、チャンスはもうない」というのと、「何度でも挑戦しよう、チャレンジしよう」というのには、姿勢に大きな違いがあると思います。
「最大のチャンスだ、チャレンジしょう」、こういう姿勢で、最後まで挑戦者として、挑み続けませんか?、守りに入るのではなく、うまく言えないけれど、前向きな気持ちで背中を押したいのです。
2位を守るのではなく、最後までリーグを戦い抜く、上のチームを見ませんか。今の現状や、状態や順位だけを守るのではなく、J1というリーグではない何かを目指す、チーム状態としての上を目指しませんか。わかります?、チームが成長したら、褒めませんか?、努力した結果を、がんばったなら、引き分けでも、負けでも認めませんか。結果を全てとしないで、過程や、その途中で見える景色を、選手たちと一緒に楽しみませんか?
チームが楽しめてないとは言わないけれど、選手たちにできるだけ伸び伸びプレーして欲しいのです。
カップ戦は終わったので、次はリーグ戦です。補強については知りません。ただこのチームをどうよくするかを考えて、選手の背中を押したい、それだけに僕は集中します。
東京ヴェルディはいいチームです、このチームに関わる全ての人に愛を送ります。大好きです。
J1には行きたい、ですが、ただそれだけではなく、そこへいく過程のチームを取り巻く全てを、楽しみ、泣き、笑い、時には涙し、選手と共に歩みたいと思っています。
張り詰めた糸は切れやすい、選手の気持ちをほぐし、笑顔も分かちあいながら、上を目指していきたいと思います。