東京Vを応援しています ー戦術・経営・移籍などー

東京Vとユベントスを応援しています、ほかのJリーグ、海外サッカーについても書く予定です

ユベントスが復活するために(’22.10.5)

もうすぐ、マッカビ・ハイファとの試合があるのですが、試合の結末が気になって、ベンフィカとのCLの試合を見て見ました。前半のみですけど。

前半先制して、追いつかれ、後半に逆転された訳ですけど、いくつか気になる点があったので、2つだけ、まとめて書いてみることにします。

 

攻撃・5レーンとポストからのパターン

攻撃で気になったのは、攻撃がパターン化されているな、ということです。

横を5つのゾーン、いわゆる5レーンに分けた場合に、中央の3レーンのいずれかにいるポストに、「この時点では」、ですが、パスをつける攻撃が多いのが目立ちました。

 

4−4−2で攻めていて、ミリクは下がってきますから、ヴラホビッチが前線に一人孤立することになります。バックラインをゆっくりとでも押し上げて、前線のポストの数も2人から3人くらいに人数を増やしたいな、と思いました。

 

またポストにボールが入った後の攻撃がパターン化されているのを読まれているようでした。

ポストにボールが入ったら、左でのポストならコスティッチに渡す、右でのポストならインサイドの中央のレーンを走っている選手に横パスを入れるのがパターンになっています。左でのインへの折り返し、右でのアウトサイドを使う意識が低い。

これは、分析する人が見たら分析されてしまうのでは?

 

まずポスト、中央の3レーンのポストに当てるというのにバリエーションをつけて、例えば大外のレーン、1、5のレーンですね、をエブラやアサモアリヒトシュタイナーが持ち上がったような、大外を縦に持ち上がっていくバリエーションを作っておきたい。

それから前線に持ち上がってから左は外を使う、右はインへ入っていくという傾向を逆に取りたい。左は中央へワンツー、壁パスなどで戻したり、ミドルを撃つ。右はクアドラードでもインへ、インへと入っていくのではなく、ためて外が上がってくるのを使うパターンも増やしたい、など。

 

この試合では前線に4人前にかかってボックスに入っているのに、左のコスティッチのクロスだけが頼りで、パターンを読まれてしまっていました。

5つのレーン、1・2・3・4・5とあれば、2、4のポストに偏重しているので、1、5の大外の持ち上がり、展開からの攻め、中央の3の部分をどう崩すかを考えてほしいと思いました。

 

守備・横からの攻めと逆足

一方、守備では、やはり縦への突破を防ぐことを意識した陣形が用いられていて、横への動きへの対応が鈍いようでした。

これは、利き足を意識していないということもあるのではないでしょうか。

 

近年は逆足のウィングを配置する戦術が増えています。利き足で攻めてくるのならポジショニングは縦を切れば十分です。しかし逆足で攻めてこられた場合、横や、逆足でのプレーを織り込んでおかないと、対応が遅れてしまうことが多くなってしまう。

 

ベンフィカは利き足と逆足のプレーヤーを織り交ぜて配置していましたし、PSGもメッシやネイマールなどはカットインしてきます。

これらの選手には縦のポジションをとっていれば、インサイドの横へスライドされた時にマークが置いていかれます。逆足の前に立ち、斜め前にブロックを置くことが、場合によっては必要でしょう。クロスやシュートへの対応も逆足では変わってきます、事前にシュミレーションして、対応を決めておくことが必要だと思います。

 

逆に攻撃面からいえば、ミレッティやディ・マリアなどは反対サイドでの逆足でのプレーができるでしょうし、復帰して来れば、キエーザなどもセンター(トップ下)で逆足でプレーさせることもできると思います。まあ利き足でのプレーはオーソドックスですが。

 

ともかく、守備面で横の封じ方、逆足の対応、スライドや密集の作り方になると思いますが、対応が必要だと思います。

まとめ

以上をまとめます。

 

・攻撃では5レーンでの中央のポストを増やすこと。

・パターン化されている前線での動きにバリエーションを増やすこと、パターンをあらかじめ決め切らないこと、サイドチェンジなども見たい。

・大外のレーンの持ち上がり、攻撃などの研究が必要ではないか。

 

・守備では縦への対応だけではなく、横への動きの対応、スライド、密集が必要である。

・利き足、逆足を計算した守備が必要である。

・攻撃では逆足を生かした布陣を試すのもありかもしれない。

 

マッカビ・ハイファ戦、いい結果を待っています。