マンチェスターCが強いのがなぜかを考えていました。いろいろと理由はあるとは思いますが、その理由の一つは、ボールを奪われてもすぐに取り返すプレスにあるのではないでしょうか?
では、マンCのプレスが、他のチームよりも強力な理由はどこにあるのでしょうか?
それは、サイドの「角をとる」からではないでしょうか。
サイド攻撃に行きます。すると必然的に最後までいった場合、相手はゴールラインそばまで下がることになります。この下がった角の場所は、一番プレスのかかりやすい場所なのです。
相手の右サイドの場合、相手の右利きのSBの選手がいた場合、左前方へのフィードを切りに詰めていくと前方の縦へのパスコースか、GKへのバックパスの二つしか選択肢はありません。長いフィードをあえて蹴らせる場合は縦とGKの間を切り左前方をあけ、奪いに行く場合は利き足にすごい勢いでプレスに行きます。
総じてマンCの選手は利き足のフィードや足元のボールを狩る意識が高く、徹底されているんだろうな、と思いました。
センターでも、左のCBがフィードする選択肢はやや多いのですが、フィードの角度からいうと、右のCBは右足しか使えないのならば、狙いに行きやすい、受けたあと奪いやすいような感じでした。
ともかくサイドの角まで押し込んだあと、徹底してその利き足から奪いに行くのと、フィードの角度を狭くして相手の動きを封じるのがプレスの基本のようでした。
日本では右足より左足の使い方を苦手とする選手が多いので、相手を左サイドへ押し込んで、相手の左SBに圧力をかけてから右前方へのパスの選択肢を消し、左CBへのパスや、中央のGKへのパスをかっさらって攻め込むのは一つの手かとは思いました。左へ、左へと追い込むか、右へ、右へと追い込むかは、両サイドのうちどちらのつなぎが苦手かを調べるとわかると思います。
マンCは中盤でも人数を集めてフィードの幅を狭くし、密集した後で徹底して利き足を攻めるプレスをしていました。
自らはそのような密集を創ると攻めに入ったとき詰まってしまいます。だからそこは細かいパスで早く抜けていくか、デ・ブライネ、シセ、ダ・シルバのような強力なドリブラーが、そのような密集を4枚とか、5枚とかごぼう抜きにして素早く抜け出して、広いスペースへ抜けた後で展開やクロスをしているようでした。
このようなチームには、細かく速いパス回しができたり、ドリブルで4、5枚同じだけ突破していくドリブラーを持っているチーム、走るチームでないと対抗できないだろうな、と思いました。また角でのプレスをかわす方法も持っていないといけないでしょう。
サイドアタックを主戦術にしているチームは、奪われたら、即、相手を隅に押し込めて、プレスするべきだと思いました。横や利き足を塞ぐか、相手のDFをハメに行く、ということです。中盤では密集を作り、相手に密集を作られたら、何人かははがせるようになる。
そういうこと、大事だと思いました。参考までに。