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ユベントスに衝撃

 いや、驚きました。

 

 昨日、ユーベの取締役全員が辞めてしまった!!というニュースが入ってきました。

 

 セリエA(1部)で今、2位につけていて、UEFA欧州サッカー連盟)の大会(EL→ヨーロッパリーグ)にも残っているのですが、会長、副会長を含め、GMのような、チームの舵取りをする役職のひと(アリバベーネ、フェラーリのF1の責任者なんかもしていた人)までが退職してしまったのです。

 

 驚きです。

 

 今のところ、決算に粉飾があったのではないか、とのことで、地元のトリノの検察が動いているという情報が入ってきています。

 

 ライバル・リーグ(スペインのリーガ・エスパニョーラユベントスに処分を、という声明を出したようです)などは、勝ち点を剥奪しろだの、リーグを降格させろなど、かなり厳しいことを言ってきているので戦々恐々です。うまく治るといいのですが。

 

 欧州のサッカーチームには「ファイナンシャル・フェアプレー」という制度があり、収入にあった支出をしなければならない、という厳しい決まりがあります。でもこれ、きついですね。

 

 ここ近年はコロナでのロック・ダウンがあり、観客がスタジアムで見ることができませんでした。そのために収入が各チーム激減しています。だから、ファイナンシャル・フェアプレーが重荷になっている。

 

 ユベントスは移籍や複数年の契約での高額の選手を抱えていたために、経営が行き詰まり、そのお金を捻出するために、移籍で金額を捻出したり、株で増資したりしていたのが、不正に当たるのではないか、という疑いが持たれています。

 

 さらに、現在のリーグの枠組みを変える、「欧州スーパーリーグ」というものを発案し、さらに金儲け、もといクラブやリーグの活性化をしようという話を打ち上げました。これは多くのチームやファンの反対で、今、頓挫しかけていますが、ともかく「ファイナンシャル・フェアプレー」、いわばサラリー・キャップというやつですね、をクリアするために涙ぐましい努力をしていたのですが、それが、裏目に出て、叩かれようとしています。

 

 サッカーではイングランドプレミアリーグが、やはり英語だからということで、放映権が最も高く、後に続く、リーガ・エスパニョール(スペイン)、ブンデス・リーガ(ドイツ)、リガ・セリエA(イタリア)、リーグ・アン(フランス)などとは格段の開きがあります。

 

 だからイングランドのチームにお金が集まり、他のリーグは遅れをとる状態が続き、イタリアは収入が厳しく、そのために、それも含めたスーパー・リーグ構想だったわけですが…。

 

 ユベントスは2000年代初頭にも不正があったとして、厳しい処置を食らっています。自分はライトファンですけど、心配しています。

 

 イタリアではちょうど政権が交代し、左派から、右派(一部極右含む)に政権が代わったそうですが、それらもあって、ユベントスに注がれる目は厳しいようです。イタリアでは政治にサッカー(カルチョ)が絡むことがあるのでね。

 

 あー、勝ち点剥奪になったら厳しいなぁ。

 

 イタリアは今、W杯に出ていなくて暇なのもあり、多分この話題で、だいぶ騒がしいでしょうね。

 

 辞任した経営陣は、リーグを9連覇したり、チャンピオンズ・リーグでかなりの成績を残した優秀な経営陣だったのですが、今後が気になります。

 

 ユベントスはエルカーンだったかな、イタリアのアニエッリ家がオーナーとなって経営している財閥とも関わりがあり、それらの動きも含めて、今後がどうなっていくか心配です。

 なんとか危機を乗り切ろう!!

 

 監督や選手たちも心配でしょう、僕も心配です。うまく落ち着きますように。

 戯言でした。